坂東玉三郎の最新公演情報2027!素踊り『残月』と全国ツアーの全貌
玉三郎の挑戦的な活動を支えているのは、揺るぎない古典への敬意と、同時代を駆け抜けてきた盟友たちとの切磋琢磨です。近年、演劇界で大きな反響を呼んだのが、京都・南座などの地で実現した片岡仁左衛門との150分に及ぶ特別対談でした。
昭和から平成、令和へと移り変わるなかで、「孝・玉(たか・たま)コンビ」として一時代を築き上げ、歌舞伎座を満員にし続けたふたりの名優。半世紀以上にわたり舞台上で愛憎を交わし合ってきた仁左衛門と玉三郎が、芸の伝承、後進の育成、そして老いと向き合いながら身体をコントロールする苦悩を赤裸々に語り合った対話は、演劇史に残る貴重な証言となりました。
「舞台に立つ以上、昨日と同じ演技をなぞることはあり得ない」という玉三郎の言葉通り、彼の芸は現在進行形で刷新され続けています。大劇場の本興行で主役を張るプレッシャーから一歩距離を置き、自らが信じる純粋な美の断片を小劇場やコンサートホールで提示する姿勢は、伝統芸能の未来に向けた極めて誠実なアプローチと言えるでしょう。
Tags: