秩父の荒川でメガロドン発見!?埼玉県立自然の博物館の化石展示と見どころ全貌
現在の秩父地方は標高数百メートルを超える盆地であり、周囲は峻険な山々に囲まれています。海辺から100キロメートル近く離れたこの土地からなぜクジラやサメの化石が見つかるのか。その鍵を握るのが、日本列島がまだアジア大陸から裂開しつつあった中新世初期に存在した「古秩父湾(こちちぶわん)」です。
プレートテクトニクスの激しい変動に伴い、当時の関東山地の一部が沈降して巨大な湾が形成されました。湾口は深く太平洋に開かれ、暖流とともに多種多様な海洋生物が流入。外洋の深海と内湾の浅瀬が隣接する特異な海底環境が、大量の生物遺骸を泥や砂の中に急速に埋没させ、奇跡的な保存環境を生み出しました。その後の劇的な隆起運動によって海底が持ち上げられ、現在の山岳地形と河川の浸食が組み合わさった結果、荒川の川底という形で古代のタイムカプセルが露出したのです。
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