Niziu『Step and a Step』栄光の年表|2020年首位から武道館の今
J.Y. Park氏が書いた歌詞の核心は、「いつも笑顔で前を走るアイドル像」の脱構築にありました。一般的なJ-POPやK-POPのデビュー曲が「夢を掴み取る」「頂点を目指す」といった上昇志向を歌うのに対し、『Step and a step』は「休んでもいい」「つまずいたってその足跡は残る」と立ち止まる勇気を肯定します。
SNS上での自己演出や絶え間ない競争に疲弊していたZ世代にとって、この言葉は心理的安全性そのものでした。「私らしくあれ」というスローガンが時に重荷となる時代において、「今のままの歩幅で十分だ」と歌う彼女たちの姿勢は、聴く者の自己否定感を和らげる力を放っていたのです。商業タイアップのCMソングとしての親しみやすさを持ちながら、精神面では極めてパーソナルなセラピーソングとして機能していました。
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