女子W杯2023のすべてが分かる!優勝国・表彰式問題・大会の遺産を完全攻略法
歓喜の表彰式で起きた出来事は、瞬く間に世界的な告発運動へと発展しました。スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長(当時)が、表彰台で金メダルを受け取ったジェニファー・エルモソ選手の頭を両手で抱え、同意なく唇にキスをした行為が全世界に生中継されました。エルモソ選手がロッカールームの配信で「不快だった」と吐露したのに対し、ルビアレス氏は当初「祝意の表現にすぎない」「フェイクフェミニストたちの騒ぎ立て」と強弁し、辞任を断固拒否しました。
この対応に対し、スペイン代表選手全員をはじめ、世界各国のトップアスリートが猛反発を示しました。ソーシャルメディア上では「#SeAcabó(もう終わりだ)」というスローガンが拡散され、スポーツ界における構造的な権力勾配やセクシャルハラスメントの根絶を求める連帯が急速に形成されました。FIFA規律委員会はルビアレス氏に対して3年間の職務停止処分を下し、スペイン政府や検察当局も動き、最終的にルビアレス氏は辞任に追い込まれ、性的暴行および強要の容疑で起訴される事態となりました。選手たちが声を上げ、連盟上層部の旧態依然とした体質を打破したこの一件は、女子スポーツのガバナンスにおける歴史的な分岐点として記憶されています。