一蘭広島本通店の歴史と進化!オープンから屋台拡張までの全貌【最新版】
2011年12月15日、中区紙屋町2丁目のサンモール対面エリアに「一蘭 広島本通店」がオープンした際、街の反応は驚きと好奇心に満ちていました。当時の広島において、豚骨ラーメンといえば茶濁したスープに細もやしが添えられた「広島ラーメン」が定石。そこへ現れたのは、一切の豚骨臭を排除し、中央に鮮烈な「秘伝のたれ」を浮かべた純度100%の天然とんこつラーメンでした。
さらに広島の生活者を驚かせたのが、特許を取得している「味集中カウンター」の存在です。隣席との間を木製パネルで仕切り、目の前には厨房とを隔てるすだれのみ。誰とも視線を交わさず、店員の顔すら見えない徹底したパーソナル空間は、従来の大衆食堂的なラーメン店カルチャーとは正反対の思想でした。周囲の目を気にせず麺を啜れる環境は、これまで一人でラーメン店に入りづらかった女性層やビジネスパーソンを即座に取り込み、連日数十メートルの行列を形成する起爆剤となったのです。
客自らが味の濃さ、こってり度、にんにくの量、ねぎの種類、チャーシューの有無、麺のかたさを選ぶ「オーダー用紙」のシステムも、嗜好の多様化が進む広島都市圏の消費者心理に合致しました。自らの手でカスタマイズし、手元のアラームで「替え玉」を呼び出すインタラクティブな体験は、単なる外食の枠を超えたアトラクションとして支持を広げていきました。