なぜ時透無一郎はかわいいと言われるのか?記憶喪失と笑顔を取り戻した真相を徹底追跡
無一郎のパーソナリティが根本から変貌を遂げる転換点となったのが「刀鍛冶の里編」です。上弦の伍・玉壺との死闘、そして炭治郎の「人のためにすることは巡り巡って自分のためになる」という言葉が引き金となり、長年封印されていた過去の記憶が一気に奔流となって蘇りました。
明かされたのは、かつて杣人(林業)の家庭で暮らしていた双子の兄・有一郎との凄惨な過去でした。両親を病気と事故で相次いで失った後、他人に優しくあろうとする無一郎を守るため、有一郎は徹底して冷たく、攻撃的な言葉で世界を拒絶していました。「無一郎の無は『無能』の無」「助け合おうなんて馬鹿の考えることだ」。兄が浴びせ続けた痛烈な言葉の数々は、幼い弟を死の危険から遠ざけるための不器用すぎる愛情表現だったのです。
しかし、鬼の襲撃によって有一郎は致命傷を負います。息を引き取る間際、兄は血を流しながら「無一郎の無は『無限』の無なんだ」と弟の無限の可能性を祈り、神仏に命乞いをしました。この極限の悲劇を目の当たりにしたショックから、無一郎は過去の記憶を完全に喪失してしまいます。
Tags: