青木ヶ原樹海の都市伝説は本当か?コンパス狂乱の嘘とドローンが捉えた驚きの実態
不穏なイメージの対極で、いま樹海は山梨県を代表する第一級のネイチャーツアー拠点として国内外から高く評価されています。富士箱根伊豆国立公園の特別保護地区に指定された森には、世界遺産富士山の構成資産や天然記念物が点在しています。
代表的なスポットが、真夏でも氷柱が解けない「鳴沢氷穴」と広大な横穴構造を持つ「富岳風穴」です。いずれも貞観大噴火の溶岩流が冷え固まる際にガスが噴出してできた富士山溶岩洞窟であり、昭和初期には天然の冷蔵庫としてカイコの繭や種子の貯蔵に使われていました。さらに、鬱蒼とした森の窪地にひっそりと佇み、豊玉姫命を祀る祠が安置された「竜宮洞穴」は、神秘的な静寂と自然の造形美を体感できるジオサイトとして注目を集めています。
山梨県公認のネイチャーガイドが先導するトレッキングツアーでは、溶岩の割れ目から吹き出す冷気「風穴現象」や、土壌のない溶岩の上に芽吹いた木々が倒木を苗床にして世代交代する「倒木更新」の仕組みを間近で観察できます。整備された遊歩道を歩く限り、そこは恐ろしい魔境ではなく、生命の力強さに満ちたエコロジカルな学びの場です。
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