女子W杯2023のすべてが分かる!優勝国・表彰式問題・大会の遺産を完全攻略法
2023年大会を巡るもう一つの重要な闘争は、ピッチ外の放映権交渉でした。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、大手放送局が提示した入札額が「男子W杯の100分の1から200分の1」という受け入れがたい低水準であると猛反発し、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの欧州主要5カ国に対して放映権料の引き上げを要求。「提示額が見合わなければブラックアウト(放送なし)も辞さない」と警告しました。
最終的には大会直前に妥協点が見出され中継が確保されましたが、この摩擦は女子サッカーが男子大会の「無料のおまけ」として扱われてきた従来の放映権パッケージからの完全な脱却を決定づけました。大会後、世界各地の国内リーグ(米国のNWSLや英女リのウィメンズ・スーパーリーグ)では数倍規模の大型放映権契約が締結され、スポンサーシップ収入も急増しました。2023年大会が示した高い視聴熱とエンゲージメントは、女子サッカーが持続可能で収益性の高いプレミアムコンテンツであることを証明してみせました。