高速と一般道はどっちが早い?ナビタイム「迂回ルートマップ」の所要時間比較と渋滞回避術
日常のルート選びだけでなく、日本列島を結ぶ広域道路ネットワークそのものも、災害時のリダンダンシー(多重性)確保と物流効率化を目的として劇的な再編が進んでいます。その象徴的な事例が、九州と近畿・東海で進行する大規模プロジェクトです。
九州エリアにおいて長年の悲願となっているのが、福岡〜鹿児島を結ぶ「東九州自動車道」の全通です。九州中央部を縦断する九州自動車道に対する“第二ルート”として機能する本路線は、大分・宮崎を経由して東九州の大動脈を形成します。すでに大部分が開通しているものの、宮崎・鹿児島県境付近など一部の「ミッシングリンク(未開通区間約41km)」が課題として残されており、早期全通に向けた調査と事業化の促進に強い期待が寄せられています。これが全通すれば、九州縦貫道の通行止め時にも東回りでの安定した長距離物流ルートが担保されます。
一方、本州中央部で注目を集めるのが、和歌山と伊勢を結び、将来的には「大分〜浜松」をも視野に入れる壮大な道路計画「東海南海連絡道」です。紀伊半島を東西に直結する新ルートは、南海トラフ巨大地震などの大規模災害時における孤立防止や、中京圏・関西圏の迂回ネットワーク構築に直結します。各地で進行するバイパス整備や新設道路の開通予定は、単なる移動時間の短縮にとどまらず、有事の際に機能する「代替ルートの選択肢」を社会全体に提供しています。