山田浅右衛門の正体とは?地獄楽の元ネタになった首斬り役人の壮絶な実態を徹底解剖
穢れ(けがれ)の仕事として差別的な視線に晒されることもあった死刑執行ですが、山田浅右衛門家の台所事情は驚くほど裕福でした。その最大の収入源となったのが、処刑された罪人の遺体から採取された肝臓などを原料にした秘薬「人胆丸(じんたんがん)」の製造と販売です。
当時、人間の胆嚢や肝臓は労咳(結核)などに劇的な効果を持つ万病の薬と信じられており、幕府から死体の払い下げを独占的に認められていた山田家は、この「人胆丸」を販売して莫大な利益を上げました。その財力は並の大名を凌ぎ、経営難に喘ぐ諸藩に対して資金を融通する「大名貸し」を行うほどだったと記録に残されています。死の深淵に身を置きながら、当時の最高峰の富を握っていたという矛盾こそが山田家の特異性を象徴しています。
Tags: