米津玄師の読み方は「よねつげんし」じゃない!本名の真相と珍しい名字のルーツを徹底解剖
まず押さえておきたい決定的な事実は、米津玄師という名前が「よねづ けんし」と読む本名であるという点です。威厳のある漢字四文字の並びから、歴史上の偉人や僧侶、あるいは小説家が用いるペンネームのような印象を受ける人が少なくありません。しかし、彼は1991年3月10日に徳島県で生まれ、両親からこの名前を授かりました。
キャリア初期の2009年頃、彼はニコニコ動画上で「ハチ」というボカロP(ボーカロイドプロデューサー)名義を使って活動していました。「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」といった数々の伝説的ヒット曲を世に送り出した後、2012年5月に自身の声で歌う1stアルバム『diorama』をリリースする際、本名である「米津玄師」名義での活動を本格化させたのです。
当時の音楽誌インタビューやラジオ番組での本人の発言を振り返ると、本名をそのままアーティスト名に据えた理由について、特別な奇をてらう意図はなかったことがうかがえます。「ハチ」という匿名性の高いインターネット上のペルソナから一歩踏み出し、生身の人間として自身の音楽と向き合う覚悟の表れが、この「米津玄師」という本名の提示だったのです。
なぜ「よねつげんし」と読み間違える人が続出するのか?
「米津玄師」という文字面を初めて見た人の大半が、無意識のうちに誤った読み方をしてしまいます。その最大の理由は、日本語の漢字音読み・訓読みの一般的な法則と、彼の名前の読み方が絶妙にズレている点にあります。
| 区分 | 表記・読み方 | 混同される理由・背景 |
|---|---|---|
| 正しい読み方 | よねづ けんし | 名字の「津」は濁り、名前の「玄」は清音で読む |
| よくある間違い① | よねつ げんし | 「津(つ)」を清音、「玄(げん)」を一般的な音読みで発音してしまう |
| よくある間違い② | よねづ げんし | 名字は正しく読めても、「玄米(げんまい)」や「玄人(くろうと)」の連想で濁らせてしまう |
| よくある間違い③ | よねづ げんすい | 軍の階級である「元帥(げんすい)」と字面・響きを混同してしまう |
| よくある間違い④ | こめづ けんし | 「米」を日常的な訓読みの「こめ」と読んでしまう |
とりわけ引っかかりやすいのが、濁点(゛)の位置です。多くの人は、地名などで見慣れている「津(つ)」を濁らせずに読み、逆に「玄人」や「玄米」でおなじみの「玄」を「げん」と濁らせてしまいます。さらに、テレビのワイドショーや親世代の会話では、字面の雰囲気から軍の最高階級である「元帥(げんすい)」と脳内で変換され、「よねづげんすい」と覚え違いをされているケースも珍しくありません。