旧岩崎邸庭園の見どころはどこ?巨匠ジョサイア・コンドル建築の秘密と魅力を徹底解剖
旧岩崎邸庭園の主役である洋館に足を踏み入れると、まず目を奪われるのが重厚な木彫装飾と繊細な光の陰影です。この建物は、17世紀初頭の英国で流行したジャコビアン様式をベースに構築されています。ジャコビアン様式特有の幾何学的なスクロール文様(波状・渦巻状の浮き彫り)や太い木製の階段親柱、格天井の格子デザインがホール全体に品格をもたらしています。
しかし、コンドルの設計の真髄は単一様式の模倣にとどまりません。南側に面した2層のベランダには、1階にトスカナ式、2階にイオニア式の古典主義様式の列柱を配しつつ、コロニアル様式の開放的なベランダ構造を取り入れました。さらに、1階婦人客室の天井にはイスラム風の幾何学模様が施されており、東洋と西洋の文化を卓越したバランスで融和させています。岩崎久彌の私邸でありながら、海外の要人を招く迎賓館としての機能を併せ持っていたため、どこを見渡しても妥協のない贅が尽くされています。
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