木山裕策は今何してる?サラリーマン引退後の現在の職業と講演活動の全貌

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なぜ木山裕策さんの歌声は、これほどまでに聴く人の胸を締め付けるのでしょうか。その核心には、デビュー前に直面した甲状腺がんという過酷な試練と、それを支えた家族愛の真実があります。

36歳だった2004年、首のしこりに気づいて病院を受診した木山さんは、医師から悪性の腫瘍(甲状腺がん)であることを告げられます。さらに衝撃的だったのは、腫瘍が声を司る反回神経のすぐ近くにあり、「手術によって片方の声帯が動かなくなり、これまで通り声を出せなくなる可能性が高い」と宣告されたことでした。

「もう一度だけ歌いたい」手術室の天井を見つめて誓った決意

学生時代はバンド活動に熱中していたものの、結婚して子供が生まれてからは「家族を養うために音楽の夢は封印する」と決めていた木山さん。しかし、「一生歌えなくなるかもしれない」という現実を突きつけられた瞬間、心の奥底にあった「本当はもう一度歌いたかった」という強い願いに気づかされます。

当時のインタビューや手記の中で、木山さんは「もし手術が成功して声が残ったら、子どもたちに諦めない背中を見せるために、もう一度だけ本気で歌に挑戦しよう」と手術台の上で固く誓ったことを明かしています。幸いにも執刀医の高度な技術によって神経は温存され、奇跡的に美しい歌声は守られました。

その後、日本テレビ系のオーディション番組『歌スタ!!』に挑戦。一度は不合格となるものの、番組プロデューサーの目に留まり、作曲家・多胡邦夫氏が木山さんの闘病と家族への思いをヒアリングして書き下ろしたのが名曲『home』でした。公園のブランコや夕暮れの帰り道といった日常の風景の中に、妻と子供への感謝を綴った歌詞は、まさに木山さん自身の人生そのものだったのです。

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