ロマンスの神様なぜ今ドラマ主題歌に?広瀬香美初出演と冬の名曲の歴史徹底追跡
改めて『ロマンスの神様』の歌詞の意味を紐解くと、そこには抽象的な愛の賛歌ではなく、驚くほど即物的で生々しい「合コン(飲み会)での値踏みと駆け引き」が描かれています。
冒頭のフレーズである「勇気と愛が世界を救う 絶対いつか出会えるはずなの」という壮大な宣言から一転、Aメロに入ると「週休二日 しかもフレックス」「相手はどこにでもいるようで どこにもいない」と、当時のOLが抱えていたリアルな労働環境と婚活事情が綴られます。そして、親友の「まりや」がセッティングした合コンの席で、主人公の女性は目当ての男性に対し、極めて実務的な質問を矢継ぎ早に投げかけます。
特に象徴的なのが、1番のサビ前に登場する「よく行くお店 購読新聞 休日の過ごし方」「今度いつ会える? 門限あるの? なんて聞いちゃって」というフレーズ、そして2番の「年齢 住所 趣味に職業 さりげなくチェックしなくちゃ」という一節です。1993年当時は、バブル経済が崩壊し、高学歴・高収入・高身長の「3高」神話から「安定したライフスタイルや価値観の一致」へと女性の結婚観がシフトし始めた過渡期でした。「購読している新聞」で相手の知性や政治・経済への関心度を測り、「週休二日・フレックス」という条件に安心感を覚える描写は、当時の働く女性の計算高さと純粋な焦燥感を絶妙なバランスでパッケージングしています。